いつまで続く?辛い更年期の肩こり・首こり|対策と解説

40代後半から急に肩こりがひどくなった。 マッサージを受けてもすぐ戻る。 ほてりや不眠も重なって、 何をしても身体が休まらない。

スズキ

こんにちは!十条駅から徒歩8分の完全個室リラクゼーション
salon de pressoの鈴木涼太です!

更年期にさしかかった年代の方から、 「今までと肩こりの質が違う」というお話を伺うことがあります。

この記事では、 更年期に肩こりや首こりが強くなる理由、 いつまで続くのか、 そして何ができるのかをまとめました。

先にお伝えしておくと、 更年期の不調は婦人科での治療が可能なものです。

まずはその前提を押さえた上で読んでいただければと思います。


目次

更年期とはいつのことか

閉経をはさんだ前後10年間

更年期とは、 閉経の前後およそ5年ずつ、 合わせて約10年間の時期を指します。

日本人女性の閉経の平均年齢はおよそ50歳とされているため、 一般的には45歳から55歳頃が更年期にあたります。

ただし閉経の時期には個人差が大きく、 40代前半で迎える方もいれば、 50代半ばを過ぎてからという方もいます。

約8割の女性が何らかの症状を自覚する

更年期には、 軽いものも含めると約8割の女性が何かしらの症状を自覚するとされています。

そのうち、 日常生活に支障をきたしている状態を更年期障害と呼びます。

つまり、 症状があること自体は特別なことではありません。

男性にも更年期はある

男性の場合、 テストステロンの低下によってLOH症候群と呼ばれる状態が起こることがあります。

疲労感、 意欲の低下、 集中力の低下、 不眠、 動悸、 めまい。

症状が自律神経の乱れと似ているため、 本来はホルモンの問題であっても、 自律神経失調症と判断されてしまうケースもあるとされています。

男性で該当しそうな症状がある方は、 泌尿器科での相談が選択肢になります。


更年期に肩こり・首こりが強くなる理由

エストロゲンの減少が血流に影響する

女性ホルモンのエストロゲンには、 血管を広げて血流を保つ働きがあることが知られています。

更年期になるとこのエストロゲンの分泌が大きく減少します。

血管が広がりにくくなり、 血流が滞ると、 筋肉に酸素や栄養が届きにくくなる。

疲労物質も流れにくくなるため、 筋肉が硬くなりやすい状態が生まれます。

これが更年期の肩こりの基本的なメカニズムです。

自律神経のバランスが乱れる

エストロゲンの分泌を指示しているのは、 脳の視床下部という部分です。

視床下部は自律神経の調節も担っています。

卵巣からのエストロゲンが減少すると、 視床下部は「もっと出すように」と指令を強めますが、 卵巣は応えられない。

この状態が続くことで視床下部が混乱し、 同じ場所で管理されている自律神経にも影響が及ぶと考えられています。

自律神経が乱れると交感神経が優位になりやすく、 血管が収縮して筋肉が緊張する。

血流の悪化と筋肉の緊張。 この二重の要因が重なります。

筋力の低下と姿勢の変化

加齢に伴い、 筋肉量は徐々に減少します。

姿勢を支える筋力が落ちると、 首や肩にかかる負担が増えます。

また、 骨密度の低下や姿勢の変化も、 この年代から進みやすくなります。

ストレスが重なりやすい年代

更年期にあたる年代は、 仕事での責任、 子どもの進学や独立、 親の介護。

こうした環境の変化が重なりやすい時期でもあります。

心理的なストレスは自律神経にも影響するため、 身体の変化と重なって症状が強く出ることがあります。

「今までの肩こりと違う」と感じる理由

セラピストとして施術していて感じるのは、 この年代の方の身体は、 特定の場所が硬いというより、 全体的に張っていることが多いという点です。

姿勢由来の肩こりであれば、 硬い場所がはっきりしています。

一方、 血流の低下と自律神経の乱れが背景にある場合、 どこを触ってもパツッとしていて、 本人も「どこが辛いか特定できない」と表現されることがあります。


更年期に現れるその他の症状

肩こり以外にも、 更年期には様々な症状が現れます。

血管運動神経症状

ホットフラッシュと呼ばれる、 のぼせ、 ほてり、 急な発汗。

更年期の代表的な症状です。

血管の収縮と拡張のコントロールがうまくいかなくなることで起こるとされ、 前触れなく始まり、 数分から30分程度でおさまることが多いとされています。

身体の症状

頭痛。 めまい。 動悸、 息切れ。 疲れやすさ。 関節痛。 腰痛。 冷え。 耳鳴り。 手足のしびれ感。

精神面の症状

イライラ。 気分の落ち込み。 不安感。 意欲の低下。 集中力の低下。

睡眠の症状

寝つきが悪い。 眠りが浅い。 夜中に何度も目が覚める。

エストロゲンの減少による自律神経の乱れが、 睡眠にも影響すると考えられています。

睡眠が不足すると筋肉の回復も追いつかないため、 肩こりがさらに取れにくくなります。

症状は人によって大きく異なる

これらすべてが出るわけではありません。

ほとんど症状を感じない方もいれば、 複数の症状が同時に出る方もいます。

出方も強さも個人差が非常に大きいのが、 更年期の特徴です。


いつまで続くのか

一般的には数年から10年程度

更年期症状は、 閉経前後の数年間が最も強く出やすいとされています。

多くの場合、 閉経から数年経つと身体がホルモン環境の変化に適応し、 症状は徐々に落ち着いていきます。

ただし「待つだけ」が正解とは限らない

「そのうち終わるから我慢する」という考え方もありますが、 つらい期間が数年に及ぶこともあります。

その間、 仕事や家庭生活に支障が出るのであれば、 治療という選択肢を検討する価値があります。

更年期障害は治療できる状態です。

肩こりは更年期後も残ることがある

注意したいのは、 肩こり自体はホルモンだけが原因ではないという点です。

姿勢の癖、 筋力の低下、 デスクワークの負担。

これらは更年期が終わっても続きます。

ホルモンの変動が落ち着いても肩こりが残る場合、 別の要因が主体になっている可能性があります。


婦人科で受けられる治療

セラピストの立場から詳しい説明はできませんが、 選択肢として知っておいていただきたい内容です。

ホルモン補充療法(HRT)

減少したエストロゲンを補う治療です。

ホットフラッシュや発汗といった血管運動神経症状に対して、 効果が高いとされています。

不眠や気分の症状にも用いられることがあります。

飲み薬、 貼り薬、 塗り薬など複数の形があり、 体質や既往歴によって適応が判断されます。

乳がんや血栓症の既往など、 使用できないケースもあるため、 医師の診察が必要です。

漢方薬

体質や症状に合わせて処方されます。

更年期領域では、 当帰芍薬散、 加味逍遙散、 桂枝茯苓丸などがよく用いられます。

HRTが使えない方や、 複数の症状が混在している方に選択されることがあります。

向精神薬など

気分の落ち込みや不安が強い場合、 症状に応じた薬が処方されることもあります。

検査で他の病気を除外できる

これが受診の大きなメリットです。

更年期の症状と思っていたものが、 甲状腺の病気や貧血、 うつ病といった別の疾患によるものである場合があります。

血液検査などで確認することで、 適切な対処につながります。


婦人科を受診する目安

以下に当てはまる場合は、 一度婦人科で相談することをおすすめします。

日常生活や仕事に支障が出ている。
症状が長期間続いている。
気分の落ち込みが強い。
眠れない日が続いている。
動悸や息切れが頻繁に起こる。
不正出血がある。
急激な体重の変化がある。
自分の症状が更年期によるものか判断できない。

不調を感じたら、 まず症状や体調の変化を記録してみてください。

いつ、 どんな症状が、 どのくらい続いたか。

これがあると診察がスムーズになります。


日常でできるセルフケア

医療機関での治療と並行して、 生活面でできることもあります。

身体を温める

血流の低下が背景にあるため、 温めることは理にかなった対策です。

38度から40度のぬるめのお湯に、 10分から15分。

熱すぎるお湯は交感神経を刺激するため、 リラックス目的ならぬるめが適しています。

首・手首・足首を冷やさない

この3か所は皮膚の近くに太い血管が通っています。

冷房の効いた環境では、 ストールや靴下で守ってください。

適度な運動を習慣にする

ウォーキングなどの有酸素運動は、 血流の改善と自律神経のバランスの調整に役立つとされています。

筋肉量の維持という点でも意味があります。

激しい運動である必要はなく、 続けられる強度のものを選んでください。

筋力を保つ

加齢による筋力低下は避けられませんが、 維持することはできます。

スクワットや、 壁に手をついた腕立てなど、 自宅でできるもので十分です。

たんぱく質とカルシウムを意識する

筋肉の材料であるたんぱく質。

そして骨の健康に関わるカルシウムとビタミンD。

この年代から意識しておく価値のある栄養素です。

大豆製品

大豆に含まれるイソフラボンは、 エストロゲンと似た構造を持つことが知られています。

更年期症状との関連について研究が行われていますが、 効果には個人差があるとされています。

過度な期待はせず、 バランスの良い食事の一部として取り入れるのが現実的です。

睡眠環境を整える

起床時間を一定にする。 朝に光を浴びる。 寝る前のスマートフォンを控える。

自律神経のリズムを整える基本です。

首肩のストレッチ

首を横にゆっくり倒して15秒。 肩を大きく回す。 肩甲骨を寄せる。

血流が滞りやすい状態なので、 こまめに動かすことが有効です。

一人で抱え込まない

更年期の不調は、 周囲から理解されにくい面があります。

「気のせい」「気合が足りない」と言われて、 つらさを言い出せなくなる方もいます。

医療機関、 家族、 信頼できる人。 どこかで話せる場所を持つことも、 大切なセルフケアだと思います。


まとめ|我慢する必要はありません

更年期の肩こりや首こりは、 エストロゲンの減少による血流の低下と、 自律神経の乱れが背景にあります。

そこに筋力の低下、 姿勢の変化、 ストレスが重なることで、 今までとは違う質のつらさとして現れます。

症状は閉経後、 数年かけて落ち着いていくことが多いとされています。

ただし、 その数年間を我慢して過ごす必要はありません。

婦人科ではホルモン補充療法や漢方薬による治療が可能で、 他の病気が隠れていないかの確認もできます。

日常でできる温めや運動、 睡眠の見直しと組み合わせながら、 つらい時期を少しでも楽に過ごしていただければと思います。


当店(サロンドプレッソ)の場合

最後に、 リラクゼーションの立場からできることをお伝えします。

まず前提として

当店は医療機関ではありません。

更年期障害そのものを治療することはできず、 ホルモンの変動に働きかけることもできません。

症状がつらい場合は、 まず婦人科での相談を優先してください。

そのうえで、 筋肉のケアとしてご利用いただければと思います。

温めてから圧します

血流の低下が背景にある場合、 冷えて硬くなった筋肉にいきなり圧をかけても奥まで届きません。

当店では施術前にホットパックで温めてから、 硬くなったポイントにじわーっと持続した圧をかけていきます。

「温めて圧す」が当店のコンセプトです。

全身が張っている方には全体をほぐします

更年期世代の方は、 特定の場所が硬いというより全体的に張っているケースが多くあります。

その場合、 肩だけ、 首だけをほぐしても戻りやすい。

肩、 首、 背中、 腰、 脚まで含めて、 全体の緊張レベルを下げるアプローチをします。

力加減は控えめから

血流が滞っている状態では、 強い刺激が負担になることがあります。

弱めの圧から始めて、 反応を見ながら調整していきます。

完全個室で過ごす時間として

施術の効果とは別に、 「誰にも気を遣わずに過ごす時間」としてご利用いただく方もいます。

予約枠にはお一人だけなので、 他のお客様と顔を合わせることはありません。

眠ってしまっても問題ありません。

医療の領域は医療機関へ

不正出血、 強い気分の落ち込み、 眠れない日が続いている。

こうした症状は施術の範囲外です。

カウンセリングでお話を伺って、 医療機関での相談をおすすめすることもあります。

「今までと肩こりの質が違う」 「何をしてもすぐ戻る」

そう感じている方は、 一度身体の状態を確認しに来てみてください。

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